2012年9月5日~28日まで、ウガンダ共和国の教育スポーツ省(Ministry of Education and Sports)にて、23日間インターンシップをさせていただきました。今回は7人のメンバーで参加させて頂き、私達は教育計画局(Department of Education Planning)に所属し、各個人の研究テーマに沿って活動しました。

私は、初等教育における住民参加に関心があるため、「Efficacy of Community Participation to faster quality participation」というテーマで研究をしました。インターンシップ前半は、教育・スポーツ省で主に同国の初等教育についてのデータ収集と分析を行いました。教育計画局のJoseph氏のご協力のもと、教育計画局に保管されているデータだけではなく、教育スポーツ省職員の方から直接データを頂いたり、資料室で関連資料を検索したりさせて頂きました。

2週目には、教育・スポーツ省が行っている「2012 Education and Sports Sector Review (ESSR) Field Visit」に参加させて頂き、地方部のBuyende District(県)へ調査するチームに同行させて頂くことができました。この調査では、小学校2校と中学校1校を訪問し、National Reviewの補助を行うとともに、教員と生徒に対して自分の研究に関するインタビューをさせて頂くことができました。

インターンシップ後半では、首都カンパラで公立私立を含めた5校の小学校を訪れ、校長や教員、生徒、さらに保護者にもインタビューを行うことができました。訪問した小学校の中には1日~2日をかけて足を運んだものもあり、小学校の現状や生徒の様子などをじっくり観察することもでき、肌で学校教育の現場を経験してきました。また、自身の課題である保護者等のコミュニティグループの人々に直接会う機会があり、今回困難とされていた保護者へのインタビュー並びに学校運営委員会が行う保護者会議にも参加させて頂くことができた点では、大変有意義な経験をすることができました。また、マケレレ大学にも訪問し、私の研究テーマにも関連があるプロジェクト「Strengthening Community and Parental Participation in Enhancing Quality of education in primary schools in Uganda」に携わっていたAlice氏に、概要等について詳しくお話を伺いました。

今回のインターンシップでは、途上国を対象にした研究の困難さを改めて実感しました。データ収集の難しさや、積極的にコミュニケーションをとりながら調査していく姿勢が大変重要だと学びました。また、インタビューや質問票を記入してもらう際にも、適格な質問や言葉、質問の仕方によって、良質な回答を得ることが可能か左右されるので、研究手法を学ぶ上で大変多くのことを勉強することができました。この経験を今後の研究に生かしていこうと思います。最後になりますが、今回このような素晴らしい機会を提供して下さった指導教官の小川教授、教育スポーツ省のJoseph氏をはじめとする職員の方々、また、インタビュー調査にご協力頂いた小学校の教職員と生徒の皆様、並びに関係者の方々に感謝申し上げます。