アメリカ海外実習レポート(Huayu KAN)

春の長期休暇を利用して、ワシントンDCにおいて実施された海外実習「国際機関から学ぶリスク・マネージメントに関する調査」に参加させていただきました。以下、その報告をさせていただきます。指導教官の小川啓一教授は実習参加者の研究内容や関心に応じて、様々な国際機関で勤務されている教育開発分野の専門家の方々とのセミナーや懇談の機会を提供してくださいました。

実習初日の午前、世界銀行本部にて、元世界銀行本部東アジア太平洋地域局教育セクター課長であり、現在神戸大学国際協力研究科の客員教授も務められているEduardo Velez Bustillo氏によるセミナーに参加させていただきました。このセミナーでは、実習参加者の研究テーマと教育開発援助の現状に基づいて、ソフトスギルとかアメリカ教育と中国教育の現状、問題などについて解説をしていただきました。午後には、ジョージワシントン大学でJames Williams氏とこんだんさせていただき、自身の研究テーマについて貴重なコメントをいただきました。また、ジョージワシントン大学の大学院生と意見を交換する機会もあり、アメリカのキャンパス生活についても学ばせていただきました。

翌日、世界銀行リード教育エコノミストのAndreas Blom氏とShwetlenaSbarwal氏と懇談させていただき、GPEプログラムとPPPプログラムを紹介し、個人の指導をうけることができました。FHI360では、ハーバード大学の大学院生20名と一緒にセミナーに参加し、交流機会を持ちました。セミナー終了後、Mark Ginsburg氏と一緒にお食事をさせていただき、NGOに求められている人材について一層理解を深めることができました。その後、世界銀行にて、リード教育エコノミストのHarry Anthony Patrinos氏、リードエコノミストのHalsey Rogers氏と直接交流することもできたことは、私にとって大変大きな収穫でした。

今回の実習を通して、キャリアプランの重要性を理解し、国際機関の雰囲気を 感じることが出来ました。本研究科を修了し現在世界銀行でご活躍されている荘所真理氏と田中伸幸氏には今回の研修をサポートしていただき、世界銀行の研修プログラムを順調に進めることができ、心よりお礼申し上げます。このような大変有意義な時間を過ごす機会を与えてくださった小川啓一教授、ならびにGSICS修了生を含む世界銀行で働く方々に感謝したいと思います。