東ティモール民主共和国教育省におけるインターンシップ報告(岡本 栄雄)

2016年9月12日から9月26日までの約2週間に渡り、東ティモール民主共和国の教育省(Ministry of Education)にて、インターンシップをさせていただきました。昨夏(2015年8月)に約1か月のインターンシップを行い、今期は二度目の訪問となりました。以下の通り、インターンシップの報告をさせて頂きます。

本インターンシップは、自身の研究である「東ティモールにおける教育と労働市場」に関する二次データ収集を目的に、以下に挙げる2つの機関へ配属され、研究内容に関する活動をさせていただきました。一つ目の活動として、教育省の教育管理情報システム(Education Management Information System: EMIS)に所属し、学校の特徴に関するデータを取得しました。さらに、こうした二次データ収集、分析に加え、職員に対して「就学」についての質問を行いました。このインタビューを通し、2次データでは捉えることのできない多くの貴重な情報やデータを収集することができました。

二つ目の活動としては、the Commission for Reception, Truth and Reconciliation in East Timor (CAVR)においてHuman Rights Violations Databaseのデータセットの入手と、現在進行中である紛争に関するインタビュー調査の見学をさせて頂きました。CAVRでは、現地でインタビュー調査を行う上で注意するべき点について、職員の方からアドバイスを頂く貴重な機会も得ることが出来ました。

本インターンシップの成果は、修士論文執筆に必要なデータや情報の収集に加え、受け入れ先機関である教育省の方々を始めとし、東ティモールの教育セクターの関係者と直接会い自身の研究に対してアドバイスを頂けたことだと考えます。

末筆となりましたが、今回このような素晴らしい機会を提供してくださった指導教官の小川啓一教授、私をインターンとしての受入れを認め、インターンシップの全期間を通じて温かい支援をして下さった東ティモール教育省の Science and Technical Education Department のGuterres Aquiles氏に感謝の意を表したいと思います。また、公私にわたる多大な支援を提供して下さった教育省のDelicia Chang氏、その他、貴重な時間を提供し調査に協力してくださった皆様へ心より感謝申し上げます。

博士前期課程2年
岡本 栄雄