開発運営政策セミナー 「タイムオンタスク研究」を開催しました

2017年8月28日(月)、小川ゼミの修了生で、現在、世界銀行本部で教育スペシャリストとして活躍されている荘所真理博士をお招きして、「タイムオンタスク研究―スリランカ初等教育のシステム及び授業観察を通して-」をテーマに神戸大学大学院国際協力研究科にて、開発運営政策セミナーを開催しました。

本セミナーでは、スリランカにおける教育問題の背景、研究の意義・目的、それらに基づくリサーチクエスチョン、そして研究手法、研究成果についてお話し頂きました。参加学生たちは、教室内での学習機会の損失の多くが教員の欠勤から生じているとの興味深い結果や、Classroom Snapshot Observation Sheet を用いた研究手法など、学術的に非常に有益な情報を得ることができました。また、多くの参加者が若手研究者で今後、修士また博士論文を執筆することもあり、熱心に発表に耳を傾け、積極的に質問をしている姿が見受けられました。

ご発表の後の質疑応答の際には、研究手法や研究成果についての多くの質問が途切れることなく挙げられ、荘所博士はそれら一つ一つに対し丁寧かつ的確に答えて下さいました。質問の中には「この研究成果を踏まえた上で、今後どのように世界銀行のスペシャリストとして対象国政府や他の国に政策アドバイスをするのか」など、より応用・実務的な質問も多数寄せられていました。また、セミナーに参加した若手研究者にとっては、自身の研究を推進する上で大変有益な多くの情報を得ることができました。

末筆になりますが、貴重な時間を割いてセミナーを開催して下さった荘所真理博士、このような貴重な機会を設けて下さった小川啓一教授に、この場をお借りして拝謝申し上げます。

文責:金澤龍馬(博士課程前期課程1年)

関連リンク
http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/event/2017_08_28_02.html
https://jp.gsics-ogawa.com/gallery/seminar-2017