小川ゼミ修了生の送別会を開催しました
2014年3月26日(水)に神戸大学近くの焼肉レストランにて...
私は現在、世界銀行本部の南アジア地域総局で仕事をしています。私の世界銀行でのキャリアは、2009年GSICSの博士課程在籍中に世界銀行でインターンシップをしたことから始まりました。GSICSに入学した当初は、国際開発機関で仕事をすることに憧れを抱いていましたが、自分がそういった分野でやっていける能力があるか、競争に勝ち抜く力があるか、正直全く自信がありませんでした。今私がこうして世界銀行で仕事をしていられるのは、GSICSや小川ゼミのお蔭だといっても過言ではありません。GSICSや小川ゼミを通して、いろいろな知識や経験を身に着けることができ、また少しずつではありますが、自分自身に自信が持てるようにもなりました。
GSICSには、開発の様々な分野で活躍されている素晴らしい先生方がいます。私はそういった先生方から、理論だけでなく開発の実践も学びました。またGSICS在籍中に、JICAブラジル事務所や世界銀行本部でのインターンシップ、マラウイ大学での客員研究員としての研究、アフリカ、エジプトの研究プロジェクトへの参加、アメリカでの海外実習参加などの経験を積むことができました。これらGSICSでの経験は、知識や実務能力の向上に多いに役立ちました。
GSICSは、様々なフィールド経験ができる機会に恵まれており、その数の多さは他の大学と比べても抜きん出ています。ぜひ皆さんにはその機会を大いに活用してもらいたいと思います。
小川ゼミやいくつかのクラスでは常に英語が使われています。膨大な英語の文献を読む、英語で発表する、英語で課題をこなすことに最初は大変苦労しましたが、今ではそれはとてもいいトレーニングだったと思います。国際機関では、英語のライティング、スピーキング、リーディング能力が必須ですが、私の英語の能力は小川ゼミで随分鍛えられました。
小川啓一教授のアドバイスで印象に残っており、且つ大変役に立ったのは、「学生時代にフィールドの経験を積んでおくこと」、「国際会議やセミナーで自分の研究を発表すること」、「様々な機会を利用しネットワーキングを積極的に行うこと」でした。世界銀行でインターンシップをすることができたのも、国際会議でのネットワーキングがきっかけでした。
今でも日本人にとって、国際開発機関で仕事を獲得するのはチャレンジングであることは事実です。しかし、自分は何ができるか、何をしたいかが明確であり、さらに専門的な知識と経験が備わっていれば、そういった機関で競争を勝ち抜く可能性は絶対に高くなると信じています。GSICSは自分の目標を可能にしてくれる最適の場所です。Good Luck!
世界銀行本部
教育スペシャリスト
荘所真理