3月9日から3月22日まで米国ニューオーリンズとワシントンDCで、「国際機関から学ぶリスク・マネージメントに関する調査」(担当:小川啓一教授)」をテーマに海外実習に参加しました。

ニューオーリンズでは、第57回Comparative International Education Society (CIES)の国際大会に参加し、第一線で活躍されている研究者や実務者の発表を聞くことにより、教育開発の視点からみたリスク・マネージメントに関する最新の研究についての知識を深めました。この学会には世界中から研究者や国際援助機関(ユネスコ、ユニセフ、世界銀行等)で活躍しているエキスパートが研究成果を共有しながら、彼ら(彼女ら)と意見交換を行い、将来の就職活動を兼ねたネットワーキングを行うことができました。また、自分のセッション中に聴講者から頂いた質問やコメントは、今後の研究課題として向き合うヒントになりました。

ワシントンDCでは、世界銀行本部、米州開発銀行本部、FHI360、ジョージワシントン大学等を訪問し、国際開発・国際協力の第一線で活躍する専門家の方々に対してインタビューの実施、セミナーに参加するなどして、国際機関が直面している人的資源開発や経済政策の現状や課題についての理解を深めました。

海外実習を通して学んだことは、第一に、限られた時間な中で自分を最大限にアピールすることです。日本を離れて仕事をするということは、同時に自分を売りこむ姿勢が求められます。自ら仕事を獲得し希望するポストに自分が見合うような人材であることを、技術やスキル面を満たすだけではなく、仕事仲間を納得させるように努めることが大切であると感じました。そのために重要になるのは、相手に伝えるスキルです。これは、文章やパワーポイントの作成、プレゼンテーションに対しても言えることですが、簡潔、そしてシンプルな表現を使い、論理的に訴えることが近道であると思いました。第二に、自分の目的に沿ったストーリーを設定し、段取りを施した上でミーティングや仕事に向かう姿勢です。目の前にある仕事と一歩先の仕事の両者を考えて行動し、その準備をする習慣をつけることが大切であると感じました。