ワシントンDCでの海外実習報告(石野 紗也子)
2015年3月7日から2週間にわたり「国際機関から学ぶ人的資...
小川ゼミの矢野泰雅さんが執筆された『Teachers’ motivation in public primary schools in Lao PDR: a case study of Vientiane Capital (邦題:ラオスの公立小学校における教員のモチベーション:首都ヴィエンチャン市の事例から)』が国際雑誌Education 3-13に掲載されました(論文リンク)。
教員の動機付けは教師と教育の質を決定づける1つの要因であり、自己決定理論(self-determination theory,以下SDT)に基づき、3つのタイプに分類することができます。
本研究では、この3つのタイプと教員の動機付けの詳細について、ラオスのヴィエンチャン市の公立小学校の事例を通して分析しました。SDTの1つである基礎心理的欲求と教員の動機付けとの関係について、統計的手法と計量分析を用いることで、ラオスにおける教師の動機付けが取り入れ的調整(Introjected regulation)から構成されることと、自律的動機付けと類似した特性を持つということを明らかにしました。この2つの観点から、ラオスにおける教師の動機付けを説明するために、SDTの更なる発展が必要であると結論づけました。
矢野泰雅さんは神戸大学国際協力研究科小川啓一研究室に博士の学生として所属する傍ら、国際協力機構(JICA)にて活躍されています。
文責:島部恵子