小川ゼミの学生が国際開発学会の第32回全国大会で「優秀ポスター発表奨励賞」を受賞しました
2021年11月20日(土)、21日(日)の2日間にわたり国...
2014年11月25日(火)、神戸大学大学院国際協力研究科棟大会議室にて、開発運営政策セミナー「バングラディシュにおける技術訓練-卒業生の追跡調査の結果から-」が、本研究科開発運営論講座の主催で開催されました。本セミナーは、講師として、本研究科博士課程後期修了生(小川研究室)で、現在、世界銀行にてバングラディシュの教育を担当している中田志郎氏をお迎えして開催されました。
セミナーでは中田氏がまず、1971年に独立して以降のバングラディシュにおける社会経済発展や職業訓練の現状について概観し、世界銀行が実施中の職業技術訓練強化プロジェクト(Skills and Training Enhancement Project: STEP)について説明されました。続いて、中田氏はSTEPプロジェクトにおいて実施された、短期職業訓練プログラムの卒業生の進路を調べた追跡調査の結果を報告されました。特に、短期職業訓練プログラムを受講する学生の特徴や背景、職業訓練の就労促進効果や、卒業生の就労の決定要因などについて詳細な解説をされました。セミナーの最後に中田氏は、追跡調査の結果に基づいて、バングラディシュにおける雇用改善と経済発展に向け職業訓練が抱える課題と今後への提言を共有されました。
多くの示唆に富んだ興味深い発表に引き続いて行われた質疑応答では、セミナーに参加していた大学院生から、職業訓練を取り巻く課題や職業訓練がバングラディシュ経済の発展に果たす役割についてより深く理解しようとする質問が多数投げかけられました。本セミナーは、特に開発途上国における、様々な形での職業訓練と卒業生の就労状況、貧困やジェンダー格差の問題に関する知識を広げ深める、大変貴重な機会となりました。
(文責:神戸大学大学院国際協力研究科研究生 孟曉東)
関連リンク:
http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/event/2014_11_25_01.html