JSPS第4回セミナー「開発途上国における教育行財政研究と公共政策」
神戸大学大学院国際協力研究科は、日本学術振興会研究拠点形成事...
2015年4月14日から16日までの3日間、韓国雇用労働省、韓国人的資源開発研究所、世界銀行本部の主催で韓国インチョン市にて「アセアン+3, 人的資源開発フォーラム」が開催されました。本フォーラムには、アセアン各国とモンゴルから労働省と教育省の代表者と中国、韓国、シンガポール、日本からの招待講演者が参加しました。
日本からは、本研究科の小川啓一教授が招待され、「日本における人的資源開発-スキル、質保障、国家資格枠組み」をテーマに講演をしました。小川教授は、日本の文部科学省が管轄している職業教育、厚生労働省が管轄している職業訓練、産業界を中心に行われているオン・ザ・ジョブ・トレーニング等について詳しく説明されました。また、職業教育と職業訓練における質の保障と日本政府が2003年から取り組んでいる職業資格枠組みについても、事例を挙げながら説明されました。
小川教授は、日本においては産業界に職業教育・職業訓練における国家資格枠組みのニーズが低いことを踏まえた上で今後、日本の労働者の数が減少していく中で海外からの労働者を受け入れることになれば、職種別の資格枠組みが必要になるのではないか、とご自身の意見も紹介されました。