ラオス教育・スポーツ省におけるインターンシップ報告(西川 英実佳)
2024年1月9日から2月9日までの約1ヶ月間、ラオス教育・...
2024年3月1日(金曜日)、小川啓一教授が復旦大学グローバル公共政策研究所に招聘され、「アラブにおける人的資源開発のグローバル公共政策と実践:イエメンを中心に」という題目で講演を行いました。この講演は、復旦大学のグローバル公共政策研究所と復旦アラブ研究センターが主催する復旦-アラブ講義シリーズの一環として企画されました。講演の司会は、グローバル公共政策研究所の所長である敬乂嘉教授が務めました。
小川教授は、世界銀行などの国際機関における豊富な経験に基づき、人的資源開発の重要性と課題について示唆に富んだ講演を行いました。講演は、1)人的資源開発の基本的な概念、2)国際社会における人的資源開発の進展、3)イエメンを中心としたアラブ地域の人的資源開発の現状と課題、という3部で構成されました。
小川教授は、2000年以降の国際的な開発目標の潮流をMillenium Development Goals(MDGs)からSustainable Development Goals(SDGs)への移行として言及されました。また、発展途上国において、学校の就学率の著しい向上に対して学習達成率が依然として低いことを示す「学習貧困」の問題の深刻さを強調されました。小川教授は、2019年のイエメンの学習貧困率が95%であり、これは低所得および中所得国の平均(53%)を大幅に上回っていることを指摘し、イエメンにおける教育の質の低さの原因として地域紛争や政治的不安定性について解説されました。
講演終了後、学生や教職員が小川教授に積極的に質問を行い、活発な議論が交わされました。末尾になりますが、復旦大学における小川教授の魅力的な講演に深く感謝申し上げます。また、神戸大学からのダブルディグリー学生を講演に招待いただいた敬乂嘉教授に対しても心から感謝申し上げます。
関連情報へのリンク: https://igpp.fudan.edu.cn/igppen/2a/4f/c43308a666191/page.htm
文責: 小池拓実(博士前期課程)