ユネスコアジア太平洋地域教育局におけるインターンシップ報告(宇野耕平)
私は、2022年6月1日から11月30日にかけて、ユネスコア...
2015年9月18日(金)に中国・雲南省教育局(昆明市)にて、小川啓一教授が教育局官僚と現地の大学教員を対象に講演をされました。現在、同教育局では幼児教育に力を入れており、地元の大学と共同で今後5年間の幼児教育政策の実施計画を作成しています。
小川教授は、「日本の幼児教育政策と実施」をテーマに、日本の幼児教育の現状を政策、アクセス、運営、財政の面からデータを提示して、OEDC諸国と比較しながら講演されました。また、幼児教育が直面している問題点を提示された後に、「子ども・子育て支援制度」や「待機児童解消加速化計画」などの近年の取組についても説明されました。
小川教授は、雲南省教育局が作成している幼児教育実施計画が効率良く、持続可能性をもった計画となるように、経済・財政分析の視点から実施計画策定についてアドバイスもされました。更に、小川教授はこれまでの実証研究結果を紹介しながら、幼児教育の重要性を投資価値が高い分野であるという経済的視点から強調されました。
本講演には、雲南省教育局次長をはじめとする同教育局の官僚に加え、雲南大学、雲南師範大学、昆明学院、昭通学院の教員も参加されました。小川教授は英語で講演を行い、小川教授の友人であるリアン・シャオヤン博士が中国語に逐次通訳をされました。講演後には、活発な質疑応答が行われました。