国際通貨基金本部の宮島研エコノミストによるセミナーが開催されました
2015年8月21日(金)、神戸大学大学院国際協力研究科棟4...
2026年8月4日から8月27日までの約3週間、株式会社パデコ(PADECO)(現:パシフィックパデコインターナショナル株式会社)が実施する「ラオス国初等教育における算数指導力強化プロジェクト(iTEAM2)」において、インターンシップを行いました。iTEAM2は、JICAの技術協力プロジェクトとして、ラオスのTTC(Teacher Training College:教員養成校)における初等算数カリキュラムの実践強化を目的としており、現職教員向けCPD(Continuous Professional Development:継続的職能開発)教材の作成、TTC教官の研修、TTC付属校のモデル校としての強化、対象地域におけるCPDの普及といった活動に取り組んでいます。
本インターンシップでは、まず、ラオス北部サヤブリ県および南部チャンパサック県で行われたCPDオリエンテーションに同行しました。本オリエンテーションでは、各県教育局が主体となり、CPDが先行して実施された郡での経験をもとに、新たに対象となる郡教育局へCPDを普及させるための説明や計画づくりが行われました。私はオリエンテーションの様子を見学するとともに、写真撮影や現地関係者へのインタビューを行いました。県によって予算や新たに加わる郡教育局の数、県教育局の担当者の姿勢が大きく異なり、同じプロジェクトでも地域の文脈に応じて進め方を調整していく必要があることを実感しました。
また、出張での観察やインタビューをもとに、CPDの状況分析と改善案をまとめたレポートの作成、広報記事の作成、動画制作にも携わりました。動画制作では、構成案を提案し、現地スタッフと協力して制作を進めました。動画には、活動写真を用いたスライドショーに英語字幕とラオス語の音声を加えたものや、TTC付属校の教員へのインタビュー映像を盛り込みました。
本インターンシップを通じて、国際協力のプロジェクトがJICA、開発コンサルタント、教育省、県・郡教育局、学校現場の教員など、多様な関係者の役割分担と連携によって成り立っていることを、現場で学ぶことができました。特に、政府の文書やデータだけでは見えにくい現場の声に耳を傾け、相手の事情や背景を理解しながら粘り強く対話を重ねる専門家の姿勢から、多くのことを学びました。また、さまざまな立場で国際協力に携わる方々のお話を伺う中で、自分自身がどのような立場から開発に関わっていきたいのかを改めて考える貴重な機会となりました。
最後に、ご多忙の中、インターンシップを受け入れ、丁寧にご指導くださったパデコの中尾様、朝守様、JICA専門家の長岡様をはじめ、iTEAM2に携わっている皆様に心より感謝申し上げます。また、お話を伺う機会をくださったラオス教育・スポーツ省、各県・郡教育局、TTCおよび付属校の皆様にも深く御礼申し上げます。そして、本インターンシップへの参加を後押ししてくださり、日頃より研究活動においてご指導いただいている小川啓一教授に厚く御礼申し上げます。今回得られた経験と知見を、今後の研究および将来のキャリアに活かしていきたいと思います。
文責:小畑理紗(博士前期課程)