竹下真理氏からのメッセージ

私は、2014年3月に経済学修士を取得して、神戸大学GSICSを修了しました。現在は、東京を拠点にビジネスコンサルタントとして働いています。入社して数カ月ですが海外出張を行うなど、グローバルレベルで仕事をしています。小川ゼミでの二年間を通して感じたゼミの魅力を、三つのポイントに絞って紹介したいと思います。

まず一つ目は、多角的に国際教育開発と教育経済学について学べるゼミだということです。小川ゼミでは、教育を計量・定量的手法を用いて学びます。これにより、自身の研究をより深く進めていくことができました。また、小川ゼミの授業は全て英語で行われます。英語のマテリアルを読み、ディスカッションを行います。英語でコミュニケーションを図ることは、世界で活躍する上で欠かせない要素であり、ゼミでのこのディスカッションが、とても良い訓練の場となります。

二つ目は、多くの機会に溢れていることです。例えば、開発途上国の教育省官僚の方々を対象に毎年2回実施している教育行財政のJICA課題別研修の運営実施や国際機関や途上国政府機関等でのインターンシップ、海外実習などを通して様々な経験を積むことができます。私は神戸大学が実施している文部科学省「大学の世界展開力強化事業」の一貫として行われているキャンパス・アジアプログラムを利用して、中国の復旦大学国際関係・公共事務大学院で交換留学の機会を得る事ができました。復旦大学では、GSICSでは学ぶ事のできない授業を受講して知識の幅を広げると同時に、英語をブラッシュアップすることができました。本プログラムの実施責任者を小川先生がされています。

三つ目は、修了生を含むゼミ生同士の繋がりが強いことです。小川ゼミの修了生は、学術機関や国際機関を初めとする国際開発、国際協力の現場で多くの方がご活躍されています。そのような先輩方がゼミに来てくださり、セミナーを開いてくださいます。ゼミでは、国際機関や現場に対する具体的なイメージを持つことが出来るとともに、自分のキャリアを考え、モチベーションを上げる良い機会となります。

私自身は、教育学・経済学のバックグラウンドや留学経験がなかったのですが、小川先生の手厚いご指導と、ゼミの仲間達に支えられながら、充実した二年間を過ごす事ができました。また、小川ゼミで得た経験は、コンサルタントとして働くことにも多いに役立っていると感じています。例えば、英語でフォーマルな文章を書くことや、ロジカルに思考を展開していくこと、結果を重視する点(Result-oriented)など、小川ゼミで学んだことが存分に活かされています。

竹下 真理
2014年7月