武寛子氏からのメッセージ

2004年4月から2006年3月までの博士前期課程で、小川啓一先生のゼミに所属しご指導をいただきました。たった2年という短い間でしたが、小川先生は多くの経験とスキルを培うチャンスを与えてくださいました。

小川先生がJICAの客員研究員をされた時には、このプロジェクトの研究アシスタントとして参加させていただきました。日本のODAによる基礎教育支援に関するアンケート調査を実施・分析して、報告書を執筆する支援もさせていただきました。この報告書の一部は、小川先生と共著で学術論文や本の章として出版するに至り、私にとって貴重な研究業績となりました。また、早稲田大学、名古屋大学との第1回目の合同合宿(国際教育開発フォーラム)の準備・実施や沖縄開発機構でのインターンシップの機会を通して、チームの一員として物事に取り組む際に必要な予定管理、協調性を学び、それらは現在も共同研究をする際にも役だっています。

小川先生は、「何事にも積極的でいること」「志を高くもって前へ進むこと」の大切さを教えてくださりました。この言葉は、不安や迷いを感じ立ち止まった際、自分自身に語りかけている、まさに心の指針とも言えます。この教えを常に心にとどめていたおかげで、多くの専門的な知識やスキルを身につけ、現在のポストにたどり着くことができたといえます。今後もこの言葉を心のよりどころとして積極的に前へ進んでいきたいと思います。

小川ゼミの皆さん、小川ゼミを希望される皆さん、小川先生は惜しみなく多くの機会と経験を与えてくださいます。でも、それをどのように活かしキャリアに結び付けていくかは、あなた次第です。「何事にも積極的に」「志を高くもって前へ進む」ことで、素晴らしい研究成果を築いていかれることを祈念しています。

愛知教育大学 教員養成開発連携センター 講師
武 寛子
2014年7月