開発運営政策セミナー「MDGからSDG4への進展:アフリカとアジアにおけるGAPAフィールドワーク10年間の教訓」
ソウル国立大学名誉教授の金基奭先生(Professor Ki...
2013年8月31日~10月13日までの約6週間、ウガンダ教育スポーツ省(Ministry of Education and Sports: MoES)においてインターンシップをさせていただきました。以下、その報告をさせていただきます。
インターンシップの期間中はGender unitに所属し、 ウガンダの初等教育および中等教育における母親の教育経験が就学状況に与える影響分析に関する自らの修士論文執筆に必要なデータの収集を主な目的に活動をさせていただきました。また、学部時代に途上国現地NGOでインターンシップを行なった経験から、途上国開発に携わる別のアクターに対しても知見を深めたいと考え、途上国政府機関でのインターンシップを決意しました。
調査活動に関しては、まず調査内容をgender unitのMaggie氏と話し合い、コメントを頂きながら詰めていき、6週間の計画表に落とし込んでいきました。市や各学校の校長先生から調査許可をいただき、調査を開始いたしました。首都カンパラ市内の小学校および中学校を4校ずつ訪問し、生徒に質問票を配布し持ち帰ってもらい、母親に回答していただきました。試験期間中で忙しかったにも関わらず大変協力的であったため回収率は良く、帰国後分析結果を無事に学会で発表することができました。
6週間という短い期間でしたが、不幸にも体調不良に見舞われ、3週間を寝込む結果となってしまいました。それでも調査を進められたのは、インターンシップの序盤で活動計画をしっかり立てていたことが大きかったと思います。調査を進められたのはインターンシップの成果の一つですが、途上国で生活することの大変さを実感し、教育省と学校という開発援助のアクターの両極を垣間見ることができたことは今後のキャリアを考えるうえで良い経験となりました。
末筆になりますが、このような素晴らしい機会を提供してくださった指導教官の小川啓一教授、そしてインターンとしての受け入れを認めインターンシップの全期間を通じて暖かい支援をしてくださったEducation Planning and Policy Analysis DepartmentのAssistant CommissionerであられるJoseph Eilor氏をはじめとする教育スポーツ省の多くの方々、調査にご協力いただいたすべての方々に、心からの感謝の意を表したいと思います。
博士課程前期
大角 文香