ユネスコ・アジア太平洋地域教育事務局のベネテ・リナ教育政策スペシャリストによるセミナーが開催されました

2015年6月25日(木)に、神戸大学大学院国際協力研究科棟1階大会議室にて、開発運営政策セミナー「ASEAN+3における教育行財政」が開催されました。本セミナーは、ユネスコ・アジア太平洋地域教育事務局・教育政策スペシャリストのベネテ・リナ博士をお迎えして本テーマについて講演をしていただき、50名以上の参加を得ました。

本セミナーにおいてベネテ博士はまず、ASEANを含むアジア太平洋地域諸国の地理的、人口学的、経済的背景についての説明を行い、その後ASEAN+3を中心とする国々の教育の背景を紹介されました。その後で、各国の教育制度等の概要について、詳しく説明されました。

次に、ベネテ博士は近年の教育政策の傾向を紹介されました。教育政策についてはASEAN+3諸国間の教育政策の比較や教育政策・計画の変遷などについて触れられました。それに基づいて、ASEAN+3の国々の教育セクターが直面している様々な課題についても、述べられました。

最後に、ベネテ博士はASEAN+3の国々の教育行財政における課題を提示し、それに対処するための戦略と今後の教育計画の展望を発表されました。ベネテ博士はまた、セミナー全体のまとめとして、教育行財政改革や経済多様化の促進等に関するご自身の見解について述べられました。

質疑応答の時間にはセミナー参加者から、自身の国の現状との比較に基づいて、様々な質問が多数投げかけられました。本セミナーは、参加者がアジア太平洋地域各国を事例に、教育行財政と教育改革についての知見を深めることができる、大変貴重な機会となりました。

(文責:博士課程前期課程1年 馬 競遠

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http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/event/2015_06_25_01.html