「グローバルな開発課題と世界銀行の役割」(世界銀行 今村英章氏・井上景子氏・大森功一氏)
2024年6月20日、神戸大学国際協力研究科にて、世界銀行本...
神戸大学大学院国際協力研究科は、日本学術振興会研究拠点形成事業(アジア・アフリカ学術基盤形成型)の国際シンポジウム(第7回目セミナー)を2016年2月8日にタイ・チェンマイ大学で開催しました。本研究拠点形成事業は、アジア、アフリカにおける教育行財政研究体制の構築と、持続的な若手研究者の育成を目的としています。「開発途上国における教育行財政研究と公共政策」に焦点を当てた今回のシンポジウムには、事業コーディネータの小川啓一教授をはじめ、本研究拠点・協力機関の共同研究者が世界各国から一堂に会しました。シンポジウムでは、プロジェクト参加者が今年度に実施した教育行財政の公共政策に関する研究成果を発表しました。
本シンポジウムは、チェンマイ大学の研究・教育担当のオパトパタナキット・アボン副学長が開会の挨拶をされ、80名を超えるプロジェクト関係者とチェンマイ市内の研究者、大学生が参集しました。本シンポジウムで研究発表を実施した研究者・専門家は、下記の国内外の研究拠点・協力機関から参加されました。 海外拠点・協力機関は、北京大学(中国)、ソウル国立大学(韓国)、ベトナム国家大学、チェンマイ大学(タイ)、ラオス国立大学、イエメン教育研究開発センター、カイロ大学(エジプト)、マケレレ大学(ウガンダ)、マラウイ大学、ユネスコ・アジア太平洋地域教育事務局(ユネスコ・バンコク)の10機関、国内拠点大学からは、筑波大学、神戸大学の2機関でした。
本シンポジウムを通して、本研究拠点形成事業の目的である「研究体制の構築」と「若手研究者の育成」につき、より一層発展させることができました。本研究科の大学院生も共同研究の成果を英語で発表して、フロアーから貴重なコメントをいただきました。また、本セミナーでの発表後に行われた議論では、チェンマイ大学の若手研究者も活発にフロアーから質問をし、本領域で最先端を走る研究者・実践家と若手研究者が自由闊達に意見交換をする機会になりました。
なお、これまで本プロジェクトで構築された研究体制を基として、複数の研究チームが立ち上がり、多数の研究が推進されてきました。今回のシンポジウムでは、当該研究の進捗状況についても共有され、相互に助言を実施しました。また、合わせて各研究に対する今後の成果発表に関する意見交換もなされ、来年度中に論文発表や書籍刊行等に結実させていくことも合わせて確認されました。
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