第63回CIES年次総会でMd Jahangir Alamさんが表彰されました

2019年4月14日から18日まで、米国カリフォルニア州サンフランシスコのハイアットリージェンシー・ホテルで、 “持続可能な教育”をテーマに第63回比較国際教育学会(Comparative International Education Society: CIES)の年次総会が開催されました。本総会では、小川ゼミの博士課程後期に在学するMd Jahangir Alam氏がUnder-Represented Racial, Ethnic, and Ability Group (UREAG) Award 、およびInternational Travel Awardの2つの賞を受賞しました。1人の受賞者が2つの優れた賞を受賞することは本学会において、非常に珍しく素晴らしいことであります。

CIESは1956年に設立され、それ以降、比較教育や国際教育、教育開発および教育政策における異文化間理解を促進するという使命を持ち取り組みを続けています。今年は世界中の125カ国以上から、研究者や実務家、大学院生を含む約3700人がサンフランシスコでの総会に参加しました。

5日間に渡って開催された総会は、まず“総会前ワークショップ”から始まり、若手研究者を始めとする何千人もの参加者に対して、研究ツールや手法に関する有益な講演やディスカッションが行われました。また、今回の総会のメインプログラムとして、米国コロンビア大学持続可能な開発教授で、持続可能な開発目標(SDGs)に関する国連事務総長特別顧問であるジョージF.クネラー教授による基調講演が、1945年に国連憲章が調印されたサンフランシスコ市内中心部の劇場であるHerbstの史跡で行われました。そして次の日には、世界中から集まった発表者による、比較および国際教育に関する多数のパネル、ラウンドテーブル、メンタリングワークショップ、プレナリーセクションおよび特別利益団体(SIG)によるプレゼンテーションが行われました。

今回、小川ゼミからはAlam氏の他に、ゼミのOGで本国際協力研究科の研究員であるHuyen T. T. Nguyenも参加して、「ベトナムの幼児教育における家族の関与における農村部と都市部の違い」をテーマに研究成果を発表しました。Alam氏は、「バングラデシュにおける幼児教育に対する保護者の願望」をテーマで研究成果を発表し、上記の2つの賞を受賞されました。

Alam氏は、今年度CIES新学術常任委員会(NSCコミュニケーション)のメンバーとして精力的に活動しており、来年度のNSCコミュニケーションメンバーにも選出されました。来年のCIES年次総会は、2020年3月22日から26日まで、米国のマイアミで開催される予定です。

文責:石井 璃奈(博士課程前期課程2年)

  

  

関連リンク:学会発表等の写真受賞等の写真