小川啓一教授が米国ピッツバーグ大学にてプレゼンテーションをされました
米国ピッツバーグ大学の防災管理センター所長であられるLoui...
2014年6月16日(月)、神戸大学大学院国際協力研究科棟408教室に於いて「国際公務員キャリアセミナー」が開催されました。本キャリアセミナーでは、元世界銀行アジア太平洋地域局人間開発部次長のブスティロ・ヴェレズ・エドアード氏とユネスコ・アジア太平洋地域教育事務局・教育政策スペシャリストのベネテ・リナ氏を講師としてお迎えし、世界銀行とユネスコについて、それぞれ講義をして頂きました。
ベネテ氏は初めにユネスコ全体のミッションについて言及し、ユネスコ・アジア太平洋地域教育事務局の教育分野の事業内容について、実際のプロジェクトを紹介しながら説明下さいました。その上で、同氏は自らの所属する教育政策・教育改革セクターの職務内容に触れた後、自身のこれまでのキャリアパスについてお話し下さり、具体的なキャリア形成のモデルを示して下さいました。 ベネテ氏がユネスコについてお話下さった後、ブスティロ氏に世界銀行について講義をして頂きました。同氏は、長年世界銀行の第一線でご活躍され、実際に学生を雇用した経験も豊富にお持ちになっていました。実際に、雇用する側の視点から世界銀行の専門家として求められる能力や条件について、貴重なお話しを頂きました。また、過去と比較する形で、近年の世界銀行の人材獲得戦略の傾向についても言及されました。昔に比べて、最近は、より多様な人材が採用されており、世界銀行の門戸が、さらに多くの人に開かれてきているという事実を述べられ、我々学生を鼓舞して下さいました。 本セミナーに参加した学生たちは、実際に国際協力の最前線で活躍されている方々の貴重な講義に熱心に耳を傾け、終了後には当該機関の業務内容やキャリア形成について、多くの質疑応答が成されました。 本国際協力研究科では様々な専門科目の授業に加え、国際公務員として国際協力の実践に携わっている方々に実際にお会いし、直接、話を聞く事ができる機会が多く設けられていることも大きな特徴であり、魅力の一つです。今回行われたキャリアセミナーは、国際公務員を志す学生にとって、将来のキャリアを考える上で非常に貴重で有意義な機会となりました。講師のブスティロ・ヴェレズ・エドアード氏、ベネテ・リナ氏を初め、この様な機会を設けて下さった小川教授、そして共催して頂きました各部局の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
(文責:神戸大学国際協力研究科博士前期課程2年 五島 由加里)