アメリカ海外実習報告 (Huayu KAN)
氏名:HUAYU KAN 実習機関:世界銀行本部、国際通貨基...
メッセージ:
小川ゼミを志望する学生の皆さんにGSICSで学ぶことの3つの特色を強調したいと思います。それらは、(1)実践的な経験を積む機会がある、(2)基礎的な知識、素養の養成ができるカリキュラムがある、そして(3)世界で活躍する先輩や留学生とのネットワークがあるというものです。
一つ目は、GSICSや小川ゼミでは実践的な経験を積む機会が豊富にあるということです。インターンシップ、国際会議での発表、そして海外実習を通じて、実戦的なスキルや教訓を学ぶことができます。私自身の経験を振り返ってみても、これらの経験は全て自身の財産となっています。実際、国際機関で働くには質の高いアウトプットを出す必要があります。即戦力として、自身の所属するチームや現場で質の高いアウトプットを出し続けていくには、とにかく仕事の全容について知り、経験を積み重ねていくしかないと思います。途上国でインターンや海外実習を積み重ね、専門家としての素養を少しずつ養うことで、研究分野でのトレンドとなっている問題についての視点もまた深まります。
二つ目は、大学院の授業が基礎から応用まで用意されており、個々の状況に合わせて履修可能な点です。経験豊富な教授陣が、理論だけでなく途上国での実務経験を踏まえての授業をしてくれます。例えば、私自身の経験から、途上国のデータで分析をする際には、不十分なデータでいかにベストな状態に近づけるかということについて、頭をひねる必要があることを学びました。現場では、自分で状況を判断し、より良い方法を見つけ、実践していく力が不可欠です。そのような応用力の基盤には、基礎的となる知識やスキルが重要になります。その基礎力をGSICSの授業を通じて養うことができます。
三つ目に、多くの卒業生が海外で活躍されている点です。そして、先輩方は常に協力的で何かあれば気軽に相談や質問に答えてくれます。世界銀行や国連等で活躍されている人もいれば、JICAやNGO、そしてもちろん高等教育機関で活躍されている人もいらっしゃいます。海外で活躍されている先輩たちが行うキャリアセミナーや最新の研究や開発支援状況に常に触れることができる環境が整っています。先輩がたと触れ合う機会を通じて、将来のキャリアや実務の現状について学ぶ機会があることは非常に大きなメリットだと思います。また、海外の官公庁で働いていた留学生らもたくさんGSICSに学びにきています。先輩たちだけでなく、実際に途上国や世界中から集う多様なバックグラウンドを持った人たちによって築かれているGSICSや小川ゼミのネットワークは、とても素晴らしいものだと思います。
以上のように、理論と実践の融合がバランスよくなされている点が本研究科や小川ゼミで学ぶことの利点であると思います。大変なこともたくさんありますが、同じ志を持つ仲間と共に、学びあい切磋琢磨することはとても楽しいと日々実感しています。ぜひ、いつか皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。