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2022年3月21日、小川啓一教授はインドネシアの国立アイルランガ大学経済学部にて、「教育部門における世界銀行の支援:経済学的な観点から」という題目で講演されました。講演には110名を超える学部生・院生が参加し、講演後には国立アイルランガ大学より小川教授へ感謝状が授与されました。
小川教授は、「限りある資源の効率的使用」という教育経済学的な観点から世界銀行がどのように支援を実施してきたのか説明されました。その際、世界銀行の教育プロジェクトの実施と評価に用いられている教育収益率の分析、教育と労働市場の分析、教育プロジェクトの費用効果分析や、便益到達分析といった教育経済的分析手法を紹介しました。具体的にそれらの分析手法がどのように適用されているかを、東南アジア諸国での教育プロジェクトを事例に解説されました。最後に、世界銀行で働くために必要とされるスキルについて「Tシェイプ」の概念から自身の専門性を深めること(Tの縦線)と専門性の幅を広げること及びソフトスキルやGRIT(Guts, Resilience, Initiative, Tenacity)、リーダーシップ、チームワークなど(Tの横線)について説明しました。
講演と質疑応答を通して参加学生は、教育経済学的な観点から世界銀行の支援についての理解を深めることができました。小川教授と経済学部学長を務めるRossanto Dwi Handoyo教授との間で、神戸大学とアイルランガ大学との共同研究や共同出版などを含む更なる親交の発展が約束されました。
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文責:宇野耕平(博士前期課程1年)