世界銀行と持続可能な開発目標「教育システムの構築 ―経済発展と成長を促進する教育の役割についてー」(Eduardo Velez Bustilloo博士)
2021年12月27日、世界銀行でセクターマネジャーを務めた...
2022年3月29日、マラウイ大学教育研究訓練センターで局長として勤務されているElizabeth Meke博士を招聘し、「マラウイにおけるCOVID-19の初等教育への影響―政策関連研究―」をテーマとした講演が行われました。
Meke博士は、ドキュメント分析や複数のプライマリデータ分析を通じて、マラウイにおけるCOVID-19の初等教育への影響を示した上で、コロナ禍における教育政策や教育戦略がどのように実施されてきたのかを説明しました。また、Meke博士は、学校閉鎖による学習損失の問題が教育システムに大きな混乱を引き起こしたことを指摘し、COVID-19のさらなる拡大を防ぎ、生徒にとって質の高い継続的な学習を確保するための教育政策方針や戦略を打ち出すことの重要性を強調されました。
本講演の討論者として参加された筑波大学准教授の川口純博士は、教育政策の影響力、コロナ禍における学校教員の現状、マラウイのICT教育導入の評価など複数の観点から重要な質問を提起しました。また、多くの参加者が質疑応答とディスカッションに積極的に参加し、Meke博士の研究プロジェクトについての見解や、マラウイにおけるCOVID-19の教育政策方針と実践に関する質問を提起しました。本講演は、マラウイにおけるCOVID-19の初等教育への影響について理解を深める貴重な機会となりました。
文責:石井雄大(博士前期課程2年)