日本比較教育学会第58回大会が開催されました。

2022年6月24日(金)、25日(土)、26日(日)の3日間にわたり、日本比較教育学会の第58回大会がオンラインで開催されました。本大会では、研究対象地域や研究分野別に11のラウンドテーブルと107の自由研究発表、公開シンポジウム、2つの課題研究が行われました。自由研究発表では、小川ゼミの学生9名が研究成果を発表しました。

本大会の1日目に行われたラウンドテーブルI-5では、開発途上国における教授学習過程の解明」をテーマに7名の他大学(院)の先生方とともに、小川啓一教授が発表者としてご登壇されました。本セッションでは、アジアおよび南米に位置する6か国(ラオス、モンゴル、ネパール、ボリビア、カンボジア、インドネシア)に焦点を当て、児童の学習達成に影響を与える主要要因である教授学習過程の実態についてそれぞれの国における研究結果が発表されました。小川教授はモンゴルを研究対象として学費と学業達成の関係について分析を行い、モンゴル語および英語/ロシア語では学費とテストスコアに正の相関があること、私立校は公立校よりもスコアが高いことを実証しました。

以下、小川ゼミの学生(修了生も含む)は、それぞれ以下の研究成果を発表をしました。

(順不同)

  • Sakaue, K. “Inequalities in Learning Engagement during the COVID-Induced School Closures in Uganda”, Proceeding of the 58th Japan Comparative Education Society Annual Conference, p. 37, 2022. (E)
  • Meng, X. “Content Analysis of Lao PDR’s Early Learning and Development Standards for School Readiness Programs”, Proceeding of the 58th Japan Comparative Education Society Annual Conference, p. 25, 2022. (E)
  • Dalmon, D, L. “An Analysis of the Implementation of Effective School District Practices by Municipal Education Departments in Brazil”, Proceeding of the 58th Japan Comparative Education Society Annual Conference, p. 57, 2022. (E)
  • Ishii, Y. “An Analysis of Rural-Urban Learning Outcome Disparity in Malawi Primary Education”, Proceeding of the 58th Japan Comparative Education Society Annual Conference, p. 37, 2022. (E)
  • Uchiyama, K. “The effects of ECCE on Literacy Development in Uganda”, Proceeding of the 58th Japan Comparative Education Society Annual Conference, p. 37, 2022. (E)
  • Uno, K. “Comparative Analysis of Equitable Access to Pre-primary Education Between Rural and Urban Area in Bangladesh”, Proceeding of the 58th Japan Comparative Education Society Annual Conference, p. 25, 2022. (E)
  • 小椋菜津子「ベトナムにおける幼児期の読み聞かせと親の関与が認知・非認知発達に及ぼす影響についての分析」第58回日本比較教育学会大会プログラム、46貢、2022年、(日本語)
  • 廣瀬麻衣「モンゴルにおける養育者の教育的関与が幼児の認知発達に与える影響」第58回日本比較教育学会大会プログラム、46貢、2022年、(日本語)
  • 松田華織「インドネシアにおける障がいを持った子どもたちの初等教育就学分析」第58回日本比較教育学会大会プログラム、52貢、2022年、(日本語)

文責:柴田菜摘(博士前期課程1年)