小川ゼミの学生が “2024 Rong Chang Cup Youth Innovation Competition on Global Governance”に参加しました

2024年7月22日から7月26日にわたり、ハンガリー・ブタペストにて、2024 Rong Chang Cup Youth Innovation Competition on Global Governance (YICGG) が開催されました。YICGGは、世界中の若者が集まり、グローバルガバナンスのための革新的な解決策について議論し、開発することを推奨する国際コンペティションです。YICGGは、2007年に中国の国連開発計画(UNDP)の支援を受け、復旦大学によって立ち上げられ、2007年以降、103の国々からおよそ2,904人の若者が参加しています。YICGGでは、毎年のテーマに沿って、世界中から、革新的なグローバルガバナンスのためのプロポーサルを集め、書類選考を行います。その後、ファイナルラウンドにて、書類選考通過者によって組まれた8人のチームで、最終的な1つのプロポーサルを作成し、その完成度を競い合います。

 本年は、Society with AI: Humanity and Sustainability というテーマに基づき、修士課程2年の小池拓実さん、水呉真侑子さん、横川野彩さんの3名が、日本の介護問題とAIの活用に関するプロポーザルを提出し、ファイナルラウンドに参加しました。

 イベント期間中は、チームでプロポーザルを作るだけでなく、現地のAIの研究開発を実施している大学や企業の見学、AIに関する研究を行う専門家らによるパネルディスカッションなどが行われました。また、Cultural Night と呼ばれるイベントでは、世界中から集まった参加者によって、それぞれの出身国に関する文化の紹介やダンスが披露されました。最終プロポーザル発表会では、現在のAIガバナンス関する問題に対し、様々な革新的かつ協調的なアイデアが提唱されました。バックグラウンドや専攻が異なる世界中の学生たちと活発的な議論を交わし、プロポーザルを作り上げることは簡単ではありませんでしたが、グローバルガバナンスに関する知見を深めると同時に、チームプレイヤーに必要なスキルなど多くのことを学ぶことができました。また、ヨーロッパやアフリカなど世界中から集まった優秀な学生たちと親睦を深める大変貴重な機会にも恵まれました。

 末筆になりますが、本イベントを主催して下さった復旦大学、Shanghai Rong Chang Public Welfare Foundation、復旦大学の学生スタッフの方々に心よりお礼申し上げます。また、本大会への参加を後押しして下さった小川啓一教授に深く感謝申し上げます。

文責:横川野彩 (博士前期課程)