国際協力研究科の小川啓一教授が、米国コロンビア大学からHarold J. Noah Distinguished Alumni Awardを授与されました

大学院国際協力研究科の小川啓一教授が、米国コロンビア大学ティーチャーズカレッジからHarold J. Noah Distinguished Alumni Award in Comparative and International Educationを授与されました。

Dr. Harold J. Noah(1925–2019)は、1964年から1987年まで同大学ティーチャーズカレッジで教授および研究科長を務め、同校の比較教育学プログラムの修了生として、米国内外における比較・国際教育学分野の発展に大きく貢献しました。本賞は、同分野で顕著な功績を残した修了生を顕彰するために、比較・国際教育学プログラムによって創設されたものです。具体的には、以下の各点での功績が評価対象となります。

  • 比較・国際教育学分野における学術研究の発展
  • 比較・国際教育学に関する応用研究の推進
  • 大学の学部・大学院教育における比較・国際教育学分野の発展
  • 米国内外における比較・国際教育学会の強化
  • 所属先を超えた機関や団体、大学との強固なネットワークの構築

Harold J. Noah賞選考委員会(2025/26年度)委員長で「比較教育学のWilliam Heard Kilpatrick教授」の称号を有するGita Steiner-Khamsi教授によれば、小川啓一教授は比較・国際教育学分野における長年にわたる卓越した功労により、本賞に選出されました。小川教授は1999年に教育経済を専門とする比較教育学の博士号を取得後、まず世界銀行本部にて教育エコノミストとして8年間勤務しました。その後、2007年に本学大学院国際協力研究科の教授に着任し、学術界でのキャリアを開始しました。本研究科における業績は多岐にわたり、枚挙にいとまがありません。

また小川教授が、学術界、国際機関、政府機関、シンクタンク、比較・国際教育学会といった様々なコミュニティを結びつける架け橋となり、その広範なネットワークを学生や研究者に提供してきた点は、特筆に値します。

具体的には、著書8冊、学術論文および書籍の章100報以上を出版しているほか、世界各国の大学から複数の名誉称号を授与されています。さらに、ハワイ大学、ジョージ・ワシントン大学、コロンビア大学ティーチャーズカレッジなどの米国の大学に、客員教授として招聘されてきました。また、30か国以上において、政府機関や国際援助機関に対し国際教育開発に関する助言や提言を行い、ラオス、ウガンダ、イエメン、マレーシア、サウジアラビア、キルギスの各国政府から、その顕著な功労に対する表彰を受けています。さらに、ユネスコ国際教育計画研究所(パリ)の理事を長年務めるとともに、アフリカ教育学会会長、国際開発学会理事・事務局長、日本比較教育学会理事などを歴任し、比較・国際教育学分野に関連する学会の発展にも大きく寄与してきました。

加えて、小川教授は多数の博士課程・修士課程の大学院生に対して献身的かつ丁寧な指導を行っており、その結果として修了生は、日本および海外の、大学、政府機関、NGO、国際機関などに職を得て、比較・国際教育学分野で重要な役割を担う人材として活躍しています(Harold J. Noah賞選考委員会講評からの抜粋)。

コロンビア大学ティーチャーズカレッジは、全米最古の教育系大学院大学で、1887年に開校し、1898年に世界で初めて比較教育学の講義が開講されるなど、世界的権威のある大学院大学として知られています。全米の大学を対象とするU.S. News Education Rankingsでは、教育学大学院の中で、2023年と2024年は1位、2025年には2位にランクされました。