2013年9月2日〜24日まで、マラウィ大学教育訓練研究センター(Centre of Education and Reserch Training, University of Malawi, Chancellar College :マラウィ共和国・ゾンバ市)にて、インターンシップを執り行いました。以下、その報告をいたします。

インターンシップでは、教育訓練研究センター(以下、CERT)に所属し、自身が研究対象として設定した、マラウイの初等教育における児童の学習達成度、教員養成および現職研修に関する調査と資料収集を中心に活動しました。

まず、インターンシップ開始直後より、センターに所属しマラウイだけでなく、アフリカ諸国の教育開発に関する資料が所蔵されている図書館にて研究テーマに関する資料の収集をしました。また、マラウイの教育事情が詳しく記載されているマラウイ教育科学技術省統計局が発行する最新の教育統計データを依頼し、譲っていただきました。資料収集の際には、マラウイの初等教育の教員が実際に授業で使用している教員用の資料など、日本にいては閲覧が難しい資料が多くあり、貴重な機会となりました。翌週は引き続き資料収集を行い、また平行して翌週に控えた小学校訪問の準備期間となりました。本インターンシップでは、初等教育現場で現在教鞭をとっている教員と校長へのインタビューを希望していたため、質問表の作成をしました。また、学校訪問の許可を得るための学校や学校運営機関への訪問に随行させていただきました。その際にも学校長や運営機関の方々と運営面や生徒の現状などを伺うことが出来ました。インタビューについては、初めての経験であったため緊張してしまい、反省点も数多くありますが、とても親切で熱心な教員の方々からお話を伺うことができました。訪問以前の準備期間に質問表を作成し、当センター長に添削をお願いしていたため、初めてではありましたが教員の方々から聞きたかったことが伺えました。ここでの悔やまれる点は訪問した公、私立小学校の教員、学校長や生徒たちのモチベーションがとても高く、既存研究に記載されているようなマラウイの直面している問題点を肌で感じることが出来なかった点です。次回に学校訪問を行う際には、訪問先の選択の段階から配慮しなければならないということを学びました。しかし、インタビューを行った教員、学校長の一人ひとりからそれぞれが抱く問題点について伺うことができ、有意義なインタビューになりました。

約3週間のインターンシップは、調査や情報収集を行うにはとても短い期間でした。時間の限られたインターンシップ期間内において、より成果をあげるための反省点は非常に多くありますが、自身の研究対象国としている国に赴き、現地の雰囲気や生活実情を感じられた貴重でかけがえのない経験となりました。

最後になりましたが、インターンシップの機会を与えてくださった指導教官の小川啓一教授、快く受け入れてくださったセンターのみなさま、マラウイで出会った皆様、暖かくご支援くださった全ての方に心から感謝申し上げます。