国際公務員キャリアセミナー「世界銀行で働く―求められる人材像と採用プログラム―」を開催しました

12月7日(水曜日)に、本国際協力研究科4階プレゼンテーションルームにおいて、国際公務員キャリアセミナー「世界銀行で働く―求められる人材像と採用プログラム―」が開催されました。

講師には、世界銀行東京事務所にて上級広報担当官として勤務されている平井智子氏をお招きし、本研究科内外の学生に世界銀行の仕組みや英文履歴書(CV)の書き方についてお話しいただきました。当日は研究科内外から多数の学生が参加し、質問やディスカッションを通じて講師との交流を最大限に図っている様子が見受けられました。

前半のセミナーでは平井氏が世界銀行の構成や仕組み、それから国際機関で求められる人材像やスキル・経験について1時間近くお話しをされました。例えば特に、本セミナーでは、世界銀行などの国際機関で就職するため、すなわち他の競争者より勝った一面をアピールし、いかに限られたポストを勝ち取っていくかについて、特に焦点があてられていました。中でも、参加者の大多数がセミナー開始前から期待を寄せていたCVの書き方講座については、「カバーレターをつけること」「自分の経歴を分かりやすくまとめ、できるだけたくさん書くこと」「長くなりすぎる場合にははじめに概要を添えること」など有益な情報が得られ、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。

ご発表の後に質疑応答セッションが設けられ、世銀東京事務所に関する質問から、平井氏の現在に至るまでのキャリアや国際機関でのインターンシップについてなど、途切れることなく質問が寄せられました。世界銀行の職員と直接交流ができる貴重な機会とあって、参加者たちはセミナーが終了した後も積極的に今後のキャリアや可能性について相談し、様々なアドバイスを得ていました。本研究科には政治や経済、教育や法学に至るまで様々な専攻分野があり、自身の専門分野やスキルが世界銀行でどのように活かせるのか、疑問や不安を抱える学生は少なくありません。今回のセミナーでは、世界銀行をはじめとする国際機関での就職に関心をもつ参加者にとって、非常に有益な時間となったことと思います。

博士課程前期課程一年 西原梨緒