FHI360におけるインターンシップ報告書(徐 珺)
2016年2月1日~3月11日までの約6週間に渡り、米国ワシ...
2025年8月25日から9月29日にかけて、インドネシア・スラバヤに所在するアイルランガ大学経済・経営学部において、Rossanto Dwi Handoyo博士のご指導のもとでインターンシップを実施しました。インターンシップ期間中は、(1) 職業高校(SMK)を対象とした質的調査、(2) 学部生向けゲストレクチャーの実施、の二つの活動を中心に行いました。これらを通じて、インドネシアにおける職業教育の現状と課題を多面的に理解するとともに、自身の博士研究に関連する新たな知見と実践的な調査経験を得ることができました。
まず、質的調査では、スラバヤ市内の16校の職業高校を訪問し、教員・生徒・学校広報担当者を対象にインタビューを行いました。インタビューガイドの作成から現場での実施に至るまでを自ら担い、教育と雇用の接続に関する実態を幅広く収集しました。また、授業や実習の様子を観察し、産業界との連携が授業方法や教育実践に与える影響を記録しました。得られたインタビュー記録や観察メモは整理・体系化を進め、今後の分析に活用できる形にまとめました。これにより、調査設計から実施・整理・分析に至る一連の研究スキルを実地で磨くことができました。さらに、期間中にはインドネシア国内でデモンストレーションが発生し、調査日程の再調整を余儀なくされる場面もありました。この経験を通じて、現地調査における不確実性への対応や柔軟性の重要性を実感しました。
次に、ゲストレクチャーでは、経済・経営学部の学部生を対象に2回の講義を担当しました。講義では、インドネシアの職業高校を取り巻く現代的課題、とりわけスキル・ミスマッチの問題や「Link and Match」政策の展開について、自身の研究成果を踏まえて解説しました。学生からは積極的な質問や意見が寄せられ、双方向的な議論を行うことができました。この経験を通じて、研究成果を教育現場へ還元する意義を再認識するとともに、現地学生との交流から新たな視点を得ることができました。
今回のインターンシップを通じて、インドネシアの職業教育に関する現場レベルでの理解を深めるとともに、国際的な教育研究において不可欠な質的調査の実践力を培うことができました。また、講義経験を通じて、研究成果を社会に伝える力や教育活動に対する責任意識を高める契機ともなりました。さらに、アイルランガ大学の先生方や学生の皆様には温かく迎えていただき、安心して初めての現地調査に取り組むことができました。この経験を通じて、協働の大切さを実感し、自分の研究や活動を通して何らかの形で還元していきたいと改めて強く思うようになりました。
最後に、本インターンシップを受け入れ、懇切丁寧にご指導くださいましたRossanto Dwi Handoyo博士に深く感謝申し上げます。また、アイルランガ大学、経済・経営学部、Department of Economicsの教員の皆様に厚く御礼申し上げます。さらに、インタビュー調整や逐語録作成などで献身的にサポートしてくださったMr. Rendyをはじめ、協力してくださった学部生の皆様に心より感謝申し上げます。加えて、本インターンシップ実施のためのご支援をしてくださり、日頃より研究活動においてご指導を賜っている小川啓一教授に深く御礼申し上げます。
文責:横川野彩(博士後期課程)