バングラデシュにおける研究調査報告(宇野 耕平)

私は、2023年8月17日から9月16日にかけて、ダッカ大学社会科学部日本学科のジャハンギア・アラーム准教授と学生のサポートのもと、バングラデシュで現地調査を行いました。私は、科学研究費助成事業「基盤研究A: 開発途上国における教育の質向上【SDG4達成】に資する国際比較研究」のリサーチアシスタントとして、バングラデシュの中等教育学校における教授学習過程を探ることを目的として、約1ヶ月にわたり、本現地調査を実施しました。ダッカの農村部と都市部にある学力の異なる5つの学校を訪問し、各学校における数学の授業のビデオ撮影、学生や教員へのインタビュー、生徒のノートやカリキュラムの情報を収集しました。

現地調査は、教育省担当者への説明・調査依頼から始まり、学校長と該当クラスの担当教員へ研究目的と方法論説明し、調査を実施しました。各学校の学校長と担当教員の協力のもと、貴重な情報を収集することができました。アラーム先生や生徒たちの大きな協力もあり、滞在中にすべてデータ収集を完了することができました。本調査は、バングラデシュにおける中等教育レベルの教育の質について、参与観察や、学生や教員と交流することで、知識を深める貴重な機会となりました。今後、収集した貴重な情報を最大限に分析し、活用することで、低・中所得国の教育開発の分野に貢献したいと考えています。

このような貴重な機会を与えてくださった指導教官の小川啓一教授、現地における支援をしてくださったアラーム准教授と彼の学生にこの場をお借りして感謝申し上げます。

文責:宇野耕平(博士後期課程)