ラオス教育・スポーツ省におけるインターンシップ報告(Yao Jiling)

2024年2月5日から25日まで、ラオス人民民主共和国の教育・スポーツ省(MoES)計画局において、Dr. BounpanhとMr. Anouphengの指導のもと、Education Coordination Unit (ECU)でインターンシップをさせていただきました。本インターンシップにおける主な業務内容は、自身が研究対象としている女子教育、言語、および少数民族教育に関する資料収集活動、教育省が管轄するプロジェクト会議への参加、現地調査を(学校訪問と質問紙の配布)実施しました。以下、その報告をさせていただきます。

まずはじめに、Dr. BounpanhとMr. Anouphengとの議論を通じて、3週間にわたるインターンシップの主な業務内容を明確にしました。インターンシップの前半で私が資料収集を実施したとき、ラオスにおける初等教育、教育政策、教育法令に関する文献や政府文書など、修士論文執筆に役立つ資料が数多くあり、大変貴重な機会となりました。

インターンシップの後半では、Dr. BounpanhとMr. Anouphengのご指導のもと、ラオスの文脈に沿いながら、現地調査で使用する質問紙を現地語で作成しました。その後、Dr. Bounpanhと同僚とともに、小学校3校を訪問し、各学校ごとの児童に対して100枚の質問紙を配布し、アンケート調査を実施しました。また、実際に教室内でどのような授業が行われているのかを参与観察を通して理解を深めつつ、修士論文執筆に必要な情報を収集することができました。

さらに、ラオスで教育プロジェクトを実施している世界銀行の方々との貴重な会合に参加する機会もいただきました。自分の研究内容について簡潔に説明し、彼らとラオスの教育事情に関する活発的な議論を行いました。また、指導教員である小川啓一教授、Mr. AnouphengおよびDr. Bounpanhのご指導のもと、ラオス教育・スポーツ大臣であるMr. Phout Simmalavongとの会議にも参列させて頂く機会にも恵まれました。さらに、MoESの副総局長であり、世界銀行やオーストラリアの教育プロジェクトに関与しているMadam. Daovieng Phongsavathの招待で、彼女の親族の結婚式にも出席いたしました。これはわたくしにとって伝統的なラオスの結婚式の魅力を感じる機会を与えるとともに、自身の社交能力を向上させる大変貴重な機会となりました。

最後になりますが、ラオス教育スポーツ省でのインターンシップを受け入れてくださったDr. Bounpanh、調査実施のためにご支援を下さったMr. Anoupheng、教育省計画局ECUチームである、 Mr. Phisitxay Soulinthone、Mr. Vongvilay Sounthavong、そしてソフトスキルを磨くことができる大変貴重な機会を提供してくださった指導教員の小川啓一教授にこの場をお借りして拝謝申し上げます。

文責:Yao Jiling(博士前期課程)