小川ゼミの学生が執筆した国際識字賞に関するレポートがユネスコより出版されました

小川ゼミのBernard Loleka Yunguさんが執筆された『UNESCO International Literacy Prizes 2021 Inclusive distance and digital literacy learning; Trend analysis of nominated applications』がユネスコより出版されました。(詳細リンク

ユネスコは、あらゆる教育段階における識字の推進を優先課題とし、効果的な政策や計画をサポートしています。その中の取り組みの一つである、ユネスコ国際識字賞 (International Literacy Prizes)は、効果的な識字教育の実践の支援及び識字率の向上を目的とし、特に優れた識字教育及びその関連分野の活動に対して授与されます。今年のユネスコ国際識字賞2021では、包括的な遠隔とデジタル学習の向上を目的とするプログラムが対象でした。この報告書は、2021年のユネスコ国際識字賞にノミネートされた50のプログラムを調査した結果がまとめてあります。各プログラムが抱える主な課題とともに、様々なレベルの技術、教授言語、対象となる人と政策のインパクトの向上について、ガバナンスとパートナーシップ、教授法、学習教材、デジタル教育の質・妥当性・公平性・動機づけ・モニタリングと評価など多くの視点から分析されています。新型コロナウィルス感染拡大の状況下においては、デジタル技術の活用やデジタルセイフティー、情報保護、データプライバシーといった課題に特に取り組む必要性があると報告されています。

Bernard Loleka Yungu さんは神戸大学大学院国際協力研究科小川啓一教授研究室に博士の学生として所属する傍ら、ガボンにて世界銀行教育エコノミストとして活躍されています。

Authored by 藤原 真美(博士課程後期)