ウガンダ内閣府におけるインターンシップ報告(水呉 真侑子)

私は2024年2月10日から3月12日の約1ヶ月間、ウガンダ内閣府SDGs推進室のSenior Technical Advisorである、Dr. Albert Byamugishaの元でインターンシップを実施しました。以下は本インターンシップの報告となります。

本インターンシップでは、ウガンダの初等教育における女子の月経衛生管理(Menstrual Hygiene Management: MHM)の現状と課題を分析するという目的のもと、①Wakiso, Mukono, Jinja地区の小学校に在籍する女子、男子、教員へのアンケート調査及びインタビュー、②UNICEF Ugandaの水・衛生セクター及び初等教育セクターの専門家へのインタビューを実施しました。

Wakiso, Mukono, Jinja地区の小学校におけるアンケート調査及びインタビューは、内閣府に加え教育・スポーツ省のご協力のもとで実施しました。調査実施校はWakiso地区2校、Mukono地区1校、Jinja地区2校の合計5校で、各学校の女子15名にアンケート調査、女子3名、男子2名、教員2名にインタビューを行いました。

女子生徒へのアンケート調査に関しては、「回答したくない場合は空欄で構わない」と説明したため、未回答の設問も見受けられましたが、大体の女子が全ての設問に回答してくれました。インタビュー調査は、研究内容が女子にとってセンシティブなものであることから、うまく話題を広げることができませんでした。しかし、女子生徒の月経に関する経験、日々の生活における月経との向き合い方を聞き、月経衛生管理の現状と課題を知ることができました。この調査は都市近郊の小学校で実施し、その結果、これらの小学校では教員、生徒双方が月経衛生管理の重要性を認識しており、また子供たちの月経に関する基本的な知識も備わっているようでした。

UNICEF Ugandaの水・衛生セクター及び初等教育セクターの専門家へのインタビューは、UNICEFが提供する月経衛生管理に関する支援やプロジェクトをより深く知るために実施しました。このインタビューを通じて、UNICEFの各セクターが連携して、物資の提供・衛生設備の改善等ハード面の支援と、子供・教員・コミュニティへの教育や啓蒙等ソフト面の支援の双方に関してより詳細に伺うことができました。

今後は定量分析をすすめるとともに、都市と地方におけるMHMの現状と課題の比較を行えるよう、地方の小学校におけるMHMの実施と問題について焦点を当てて研究・調査に励みたいと考えております。

末尾になりますが、ウガンダ内閣府でのインターンシップを快く受け入れてくださったDr. Albert Byamugisha, フィールド調査実施のためにご支援くださったMinistry of Education and Sportsの皆様、ウガンダ内閣府SDG推進室の皆様、そしてこのような貴重な機会をくださった小川啓一教授、その他本インターンシップに際してご協力いただいた全ての方々にお礼を申し上げます。