国連と持続可能な開発目標「ユネスコのTVETと技能の予測戦略」(片山弘倫博士)
2022年1月15日、神戸大学大学院国際協力研究科の小川啓一...
2015年7月7日(火)、神戸大学大学院国際協力研究科棟1階大会議室にて、開発運営政策セミナー「赤道ギニアにおける社会的保護とユニセフ」が開催されました。本セミナーは、講師としてユニセフ赤道ギニア事務所・社会政策スペシャリストのクーリカン・マリアナ氏をお迎えしました。
セミナーではまずクーリカン氏が、社会経済開発に関連して、赤道ギニアの教育を含む各セクターが抱える様々な課題について、詳しく説明されました。この中では、赤道ギニアが高中所得国でありながら、貧困率が高い現状などが示されました。続いて、クーリカン氏は、貧困削減の手段として、適切な現金給付プログラム実施の可能性について説明した後、社会福祉、保健や、教育、雇用等の各分野に対する、赤道ギニアにおける社会的保護政策の枠組みについて詳細な解説をされました。
セミナーの最後にクーリカン氏は、社会的保護システムに対する財政的支援の問題解決に向けた構造的課題について共有されました。クーリカン氏はまた、セミナー全体のまとめとして、教育改革や経済多様化の促進、政府と国際機関の協力関係強化、新たな社会的保護システム開発の必要性等に関するご自身の見解について述べられました。
興味深い発表に引き続いて行われた質疑応答の時間には、セミナー参加者から、赤道ギニアにおける教育と健康福祉の関係や、援助が果たす役割についてより深く理解しようとする質問が多数投げかけられました。本セミナーは、特に 教育分野を含む社会的保護政策に関する知識を広げ深める、大変貴重な機会となりました。
(文責:研究生 徐珺)