ウガンダ教育スポーツ省におけるインターンシップ報告書(岸 桃子)
2014年8月23日より10月6日までのおよそ6週間、ウガン...
2024年1月30日、世界銀行駐日特別代表の米山泰揚氏をお招きし、「開発援助と世界銀行を取り巻く状況の変化」をテーマにご講演いただきました。
本講演は、開発途上国の開発援助の意義についての説明から始まり、さらに米山氏は、G7が世界全体の経済に与える影響が低くなっていること、開発途上国の発展は世界経済を支える上でとても重要であることを指摘しました。具体例として、サブサハラ・アフリカが急激な経済成長を遂げ、人口も増加していることなどを言及されました。加えて、ODAの割合が低くなっているという近年の傾向や、解決すべき援助依存の問題を挙げられました。
次に、開発途上国の財務問題について、米山氏は、開発途上国における極端な貧困率は減少している一方で、COVID-19により、その減少率が微増していることを強調されました。加えて、開発途上国が抱える財務不健全性に言及しながら、ロシアのウクライナ侵攻による食糧と油の価格の高騰や自然災害の影響により、開発途上国は財務危機に陥っていることについて言及されました。
本講演には、国内・国外の大学院生や、専門家、研究者など多様なバックグラウンドを持つ方が積極的に参加し、質疑応答では活発な議論が交わされました。本講演は、マクロ経済の観点から世界銀行が行う開発途上国の財政支援の最新の傾向の理解を深める貴重な機会となりました。
世界銀行東京事務所が主催する世界銀行・防災グローバルフォーラムが、2024年6月16日から6月21日、兵庫県姫路市で開かれる予定です。
文責:末田椋資(博士前期課程)