ウガンダ総理府インターンシップ報告(松浦 竜介)
私は2014年8月4日から10月3日まで、ウガンダ共和国総理...
2014年7月14日(月)から2014年10月3日(金)の実働日数60日間、マラウイ大学教育訓練センター(Centre of Education Researchand Training: CERT)にてアシスタント研究員としてインターンシップを行いました。昨夏(2013年9月)に約1ヶ月のインターンシップを行い、今期は二度目の訪問となりました。以下の通り、インターンシップの内容を報告いたします。
本年度は自身を含め、2名での参加となりました。業務内容は、担当アドバイザーの補助、CERTがUNICEFや国際NGOと共同で行っているプロジェクトへ参加し学校訪問調査を行うことです。滞在した3ヶ月間は、同時に自身の研究を進めるべく、学校訪問等の現地調査、研究内容に関わるドナーやセクターを直接訪問しての情報収集を行いました。
活動の具体的内容は、以下の通りです。まず現地の統計局(Malawi National Statistics Office)にてDHS(Demographic and Health Survey)とIntegrated HouseholdSurvey(IHS3)の最新のデータセットを入手しました。教育省本部では研究内容に関するキーパーソンへのインタビューを実施するとともに、最新の報告書を入手し、Malawi Institute of Education(MIE)では教科のシラバスやカリキュラムを入手しました。マラウイ国家試験委員会(Malawi National Examinations Board: MANEB)では、初等学校修了試験(Primary School Leaving Certificate of Education: PSLCE)の学校レベルでの試験結果のデータセットを手に入れ、その他にもUNICEF、FAWEMA(Forum for African WomenEducationalists in Malawi)、現地NGOであるYONECO(Youth Net and Counselling)とCRECCOM(CreativeCentre for CommunityMobilisation)で女子教育とマザーグループを担当している方々にインタビューを行いました。また、それぞれの機関が発行しているレポートやデータも入手しました。
マラウイ大学がUKAIDと共同で主催している学会(Education and Access Conference)にも参加し、CERTでお世話になっている教授だけでなく、マラウイ大学教育学部の先生方やその他の研究者によるマラウイの教育に関する発表を聞くことができました。学会への参加は、新しい知見を得、マラウイ教育の研究者とのネットワークを強化する、とても貴重な機会となりました。
昨年度は実施することの出来なかった農村部の小学校訪問が実現し(計8校の学校調査)、それぞれの学校で校長と女子児童を対象にしたインタビュー調査などを実施することができました。マラウイの初等教育における教授言語は英語などである一方、農村部の児童の英語力は限られたものであり、意思疎通が難しく、できるだけ、さまざまな表現を使い、相手に伝わるように努めましたが、やはり言葉の壁は厚く、伝えられないところは現地語で回答してもらい、後日録音していた音源を大学にいる学生や友人に聞いて訳して頂きました。
自分たちで行動しはじめなければ、何も動かないと強く思わされる3ヶ月で、常にそれを意識しながら行動しました。上記のさまざまなアクターのインタビュー、対話、学校訪問調査を通して研究に対する意欲がより増し、理解も深まったと考えています。
博士課程前期課程2年
朴 正美