世界銀行と持続可能な開発目標 「アフリカへの世界銀行の支援 ーウガンダの事例からー」(Albert Byamugisha博士)

2021年12月28日、ウガンダの総理府アドバイザーを務めている Albert Byamugisha博士を招聘し、「アフリカへの世界銀行の支援 ーウガンダの事例からー」をテーマとした講演が行われました。
Byamugisha博士は、世界銀行によるアフリカへの支援として、(1)生命の維持(公衆衛生システムの構築)、(2)貧しい人々の保護、(3) 仕事の保護と創出、(4) 政策形成の支援、(5) 調査と分析の支援という5つの重要な支援形態について、具体例も交えながら詳細に説明しました。さらに、世界銀行はウガンダの持続可能な発展に向けて、知識の共有や、無利子融資や無償資金協力といった財政支援を続けてきたことを述べ、世界銀行が外部からの融資の約22%を占め、最大の融資元であることを説明しました。またByamugisya博士は、世界銀行の支援の基でウガンダで実施されてきたプロジェクトの中で、特に重要であったとした幼児教育教員研修プログラムや、教科書の作成及び配布支援といった教育の質を向上させるためのプログラム、幼児の健康・栄養を支援するプログラムについてより詳細に説明しました。

Byamugisha博士は、ミレニアム開発目標(MDGs)は途上国のみに焦点が当てられていたのに対し、持続可能な開発目標(SDGs)は、あらゆる国と地域を対象としているという違いについて指摘し、SDGsを達成するために世界銀行が主に「経済」・「社会」・「自然」という3つの面で支援してきていることを言及しました。ウガンダでは、Byamugisha博士を中心に、SDGsを達成するための国家政策枠組みの形成や、新型コロナウイルス感染拡大への対応を含むSDGs達成に向けたロードマップの作成など、どのようにウガンダ政府としてSDGs達成を目指しているかについて取り組みを紹介しました。これらの国家政策枠組みは、ウガンダの教育分野政策のみならず、ウガンダにおける他の分野と協力する際に重要であり、分野を超えた協力の促進にも繋がると語りました。最後に、ウガンダが国家発展計画3(National Development Plan III)やVISION 2040を達成し、かつ、世界銀行や開発援助機関のウガンダ支援を円滑に行うためには、質の高い包括的な国家発展計画の作成が不可欠であると述べ、講義を締めくくりました。
本講義では、ウガンダの総理大臣アドバイザーを務めているByamgisha博士から、ウガンダの国家政策及び世界銀行のプロジェクトを中心に、どのようにウガンダ政府がSDGsを達成するために取り組んでいるのかを学ぶことができました。

文責:宇野 耕平 (博士前期課程1年)

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