国連広報センターにおけるインターンシップ報告(廣瀬 麻衣)

2023年4~7月までの4か月間、国連広報センターでインターンシップをさせていただきました。国連広報センターは、国連グローバル・コミュニケーション局のもとで国連の活動を広める広報機関です。本インターンでは主に、世界の開発課題の潮流をつかむこと、情報を効果的に発信すること、職員の皆様の人生観に触れることから、今後の研究や進路につながる学びを得られました。

インターンの業務は、毎朝のニュースクリッピングから始まります。国連の動きや気候変動、その他国内外の開発課題の情報収集、加えてインターン期間中に開催された、G7サミットに関するメディアモニタリングを行いました。さらに、国連とメディアが共同で推進する気候キャンペーン「1.5℃の約束」に関連した勉強会等への出席の機会もいただきました。世の中の動きを追い、現状とそれに対する報道のされ方を知ること、自分の意見をもつことを繰り返す中で、以前とはアンテナの張り方が大きく変化したように思います。自分だけでは動かしようのない大きな問題も、全体の動きの把握に加え、日常の出来事と結び付けて考えられるようになりました。

SNSの投稿を作成する業務は、職員の皆様の頭の中を覗かせていただくような経験でした。資料を理解し、情報を選び取るところから、発信する際の配慮、背景知識に至るまで多くの示唆に富んだ指導をいただき、日々勉強の連続でした。一つ興味深いと感じたことは、国連本部の同じ資料を用いて同じトピックを投稿しても、国によって関心度や反応に違いがみられることです。それは、各国の歴史的な背景、教育、メディアでの取り上げられ方など、様々なことが影響しています。その国に適した情報の扱い方・発信の仕方の重要性を知りました。

「ブリーフィング」と呼ばれる職員の方との面談では、多様な経験を経てきた皆様の、柔軟でしなやかな価値観や人生に触れることができました。ここ数年足踏みをしていた私の背中を押してくださるようなメッセージが詰まっており、今でもその時にいただいた言葉を大切にしています。自分で考え、行動することから学び、成長する生き方を大切にしていきたいと思います。

国連広報センターの業務内容は私の専門と異なるため、何度も募集の機会を見送りましたが、一歩踏み出し応募したことで、こうした沢山の学びや刺激を得ることができました。職員の皆様、インターンシップの応募から参加に至るまでご支援をいただいた小川啓一教授、その他本インターンシップにご協力いただいた全ての方々に、心より感謝申し上げます。

文責:廣瀬 麻衣(博士課程後期課程2年)