小川ゼミの学生がキャンパスアジア・プラス・プログラム2024年ラオス国立大学短期留学プログラムに参加しました。

2024年8月17日(日)から9月16日(月)までの約1ヶ月間にわたり、キャンパスアジア・プラス・プログラム2024年ラオス国立大学短期研修が実施されました。本プログラムには、神戸大学からは小川ゼミの学生7名(柴田 菜摘、西川 英実佳、Nakyung Kim、Touch Visal、岡本 京子、中川 葵、渡部 美代子)と韓国の高麗大学校からの学生3名が参加しました。

研修1週目は、ラオス国立大学経済経営学部で集中講義を受講し、ラオスの経済についてマクロ・ミクロ経済学の視点から知見を深めました。具体的には、経済改革政策や労働経済、輸入・輸出といった海外との取引の変遷、新たなビジネスの取り組みといった多様な面からラオス経済について学ぶことができました。研修2週目以降はラオス教育・スポーツ省でインターンシップを行いました。本インターンシップではまず教育省の各部署を訪問し意見交換を行い、ラオスの政策やカリキュラム政策などを学びました。次に、世界銀行、ADB、UNICEF、UNESCO、JICAラオス事務所などの国際機関や二国間援助機関を訪問し、ラオスが直面する喫緊の教育課題とその課題を解決するための取り組みについてお話しを伺うことができました。さらに、教育・スポーツ省の協力のもと、首都ヴィエンチャンの公立小学校と中等学校を訪問し、教員へのインタビューや学校見学を実施しました。ラオス教育スポーツ省計画局におけるインターンシップを通して、ラオスの教育課題と政策を、実務を通じて理解を深めることができました。特に、実際に教育現場を訪問することで、現状を理解することの大切さを実感したことは大きな学びとなりました。そして4週目にはLao-Japan Airport Terminal Service (L-JATS)の野中様のご厚意で、ワッタイ国際空港を見学させていただきました。事業を通した国際貢献について直接お話を伺い、教育分野以外の観点から国際協力を考え視野が広がった大変貴重な機会となりました。この場をお借りして野中様に拝謝申し上げます。

そして本プログラムを通じて、先行研究では明らかにされていない、ラオスにおける教育の現状だけでなく、ラオスの経済状況や国民の生活についても理解を深めることができました。本研修の経験をもとに、ラオスの教育課題への解決に貢献できるよう今後も研究に誠意取り組んで参ります。

末筆になりますが、本プログラムへの応募から参加まで多大なるご支援を下さった小川啓一教授、講義を開講して下さったラオス国立大学経済経営学部の先生方、ラオス教育・スポーツ省でインターンシップを受け入れて下さった計画局長のDr. Bounpanh Xaymountry、Anoupheng Keovongsa教育・スポーツ省計画局次長、私達のインターンシップの調整をして下さった教育省職員のVongvilay Sounthavong氏、教育省職員の皆様、神戸大学キャンパスアジア室と教務課の皆様、このプログラムを支援してくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。

文責:渡部美代子(博士前期課程)